滞在四日目その2.コッツウォルズ初日

村でただ一軒のパブ「The Churchill Arms」は、

端から端まで歩いても30分もかからない小さな村にあった。


「夕食まで時間があるし、散歩しようか」




「The Churchill Arms」の向かいに建つ小さな教会と、果てしなく広がる牧草地。

通り沿いの大きな屋敷と、その奥に点在する小さな家々が、この村のすべてだ。


ほとんど車も通らず、

誰にも会わず、

静まり返っているけれど、

それぞれの庭に美しい花が咲いて、

村人の営みを伝えている。














村の端に、

朽ちかけた納屋を見つけた。

午後の陽ざしを浴びると、

廃屋もまた美しい。






来た道を引き返せば、

もう一方の端には、道しるべ。

明日はどっちの道を行くことになるのかな?












フットパスで小さな丘の上まで行き、遠くの丘の連なりを眺めていたら、

緑の色には、幾種類もあるのだなと、当たり前すぎることを思い出せた。