異次元に迷い込んだような、カッスルクーム。

カッスルクーム井戸








それまで、なかなか思うように

目的地へたどり着けなかったナビが、

迷うことなく案内してくれたカッスルクームは、

今までに感じたことのない、不思議な雰囲気。






おとぎ話のような村

映画のワンシーンのような村

可愛らしい村

美しい村

静謐な村…。

この村を言い当てる言葉が、見つけられずに、もどかしい。









観光客がいないわけでもないのに、

透き通った感じの静けさで、

歩いているのが、現実なのか、

幻想なのか、わからなくなる。







前ぶれもなく、

真っ青な空が、雲で塞がれて、

風景も、気配も、たちどころに変わってしまう。


暗雲に閉ざされた天空の、

その災いが去っていくまで、

村も、息をひそめているようだ。