まっすぐのびる道、ブロードウェイ

ブロードウェイ


いくつかの小さな村を通り過ぎて、

ブロードウェイで車を駐めたのは、

家が建ち並ぶ道が、

あんまり、まっすぐだったから。



ずっと向こうまで見渡せるなんて、不思議な感じ。

通りは広くて、歩道も舗装されている。



曲がり角の向こうには、何があるのかなって、思いながら歩くのも楽しいけれど、

行く手がはっきり見えるのも、潔い感じがしていい。





観光客が、ちらほら。




通り沿いの家は、ショップかな。

可愛らしい飾り付けの

出窓ショールームが続いて…。





あっ、ここは、サンタショップだ!

滞在五日目その3.

チッピングカムデン(Chipping Camden)

 





「素敵なマナーハウスや、

お花いっぱいのガーデンで、ゆっくり過ごしたいなぁ」

「小川を眺めながら、ぼんやりお茶するのもいいね」

それぞれにイメージはあるのだけれど、具体的な行き先が、決まらない。



日暮れまでに、今夜の宿に着けばいいのだから、今日は気ままにドライブ。


風景に魅せられたら、車を降りて、

そこから、ぽこぽこ歩いていくのも、素敵でしょ。

[:]

教会や美術館のある、賑やかな街。

ここは、チッピングカムデン(Chipping Camden)


教会では翌日の結婚式のために、

お花の飾りつけをしていた。

明日も今日みたいな、青空だといいね。








お店の入り口には、

注意深く探さないと見つけられないほどの、

つつましやかなプレートだけ。

だけど、通り沿いには、

競い合うようにして、立て看板。













お店の入口を覗いてみたら、

奥のパティオに、パブ。

お姉さんが忙しそうに走り回ってる。

そろそろ、ランチタイムかな。





















窓を飾る寄せ植えも、

個性を競い合ってる。

近づいて見比べたり、

下から見上げたり、

遠くから眺めてみたり…。

お花に誘われて歩いていると、

時間を忘れちゃいそう。




































ずっと、ここにいたい気もするけれど、

丸い屋根のお家の間を通り抜けて、

次の村まで、走ろう。

滞在五日目その2.

歳を重ねたカップルだって、絵になる




早朝から歩き回って、おなかペコペコ。

朝食の時間までには、まだ少しあるけど…。




「こっち、こっち! 外で食べようよ」


想像を超えた寒さだから、

上着やら、インナーやら、持参した服をすべて着込んで、

外のテーブルへ。






「食べきれないと思うよ」と言われたけど、

空腹に負けて、Full English Breakfastをオーダー。

シリアル、ヨーグルト、ベーコン、ソーセージ、オムレツ、目玉焼き、

サラダ、豆料理、ポテト、魚のムニエルなどなど。お料理が次々と運ばれてくる。


「う〜。もう、おなかいっぱい!」

そう言いながら、ブラッドソーセージですらも、ほとんど食べ尽くして、

しかも、仕上げにフルーツ。



たくさん歩いたからって、さすがに、食べ過ぎじゃない?
















『The Churchill Arms』は、小さな宿で、

お部屋は広くないけれど、清潔なバスルーム付。

         窓からの風景も、美しかった。

その上、

おいしい料理をたらふく食べて、

なにかの間違いじゃない?

そう思うほど、安かった。




もしも、間違いだったのなら、ほんとうに、ごめんなさい&ご馳走様でした。



滞在五日目その1

コッツウォルズの夜明け

早起きすると、

こんな素敵な風景に出逢えたりもする。

言葉なんて、きっと、じゃまっけなだけ。

だけど…。




もうすぐ夜明け。





ほら、もう少し。


あっ、昇った。


そして、今日も、いいお天気。



せっかくの美しい景色なのに、目を閉じてみたくなるのは、なぜだろう?


滞在四日目その4.

午後9時頃、長い一日の終わりに、美しい夕焼け。





久しぶりのちゃんとした夕食だったので、

「いただきま〜す」の前に、とりあえず記録写真。

これは前菜。












メインは、ラムとチキン(だったはず…)の2皿を四人でシェア。

量が多すぎるので、いろいろオーダーできないのが、心残り。








デザートのサマープディングを食べ始めたら、美しい夕焼け。


「明日はどこへ行こうか?」

マナーハウスやガーデンを見たいな」

「ボートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)にも、行ってみたいよね」

「でもさ、明日のことは、明日考えればいいじゃん」

今、ここにいることが、いちばんの幸せ。そう思わせる、夕焼けだった。

滞在四日目その3.

コッツウォルズ煙突のある風景











大きな刺激と言ったら、散歩の途中で、

牛と見つめあってしまうことぐらいで、

観光するところなんて、な〜んにもない。



だけど、歩いているだけで、癒される。

この村の人はみんな、

自分の村が大好きで、

ずっとずっと住み続けていたいと

思っているのだろうなって、感じる。













古い家はもちろん、新しい家だって、蜂蜜色のライムストーン。

(工事している人に聞いてみたら、
ライムストーンに似せたコンクリートの場合もありと言ってたけど…)







お庭の花もきれいだけれど、

煙突だって、絵になるね。


 


滞在四日目その2.コッツウォルズ初日

村でただ一軒のパブ「The Churchill Arms」は、

端から端まで歩いても30分もかからない小さな村にあった。


「夕食まで時間があるし、散歩しようか」




「The Churchill Arms」の向かいに建つ小さな教会と、果てしなく広がる牧草地。

通り沿いの大きな屋敷と、その奥に点在する小さな家々が、この村のすべてだ。


ほとんど車も通らず、

誰にも会わず、

静まり返っているけれど、

それぞれの庭に美しい花が咲いて、

村人の営みを伝えている。














村の端に、

朽ちかけた納屋を見つけた。

午後の陽ざしを浴びると、

廃屋もまた美しい。






来た道を引き返せば、

もう一方の端には、道しるべ。

明日はどっちの道を行くことになるのかな?












フットパスで小さな丘の上まで行き、遠くの丘の連なりを眺めていたら、

緑の色には、幾種類もあるのだなと、当たり前すぎることを思い出せた。